心臓の病気

心臓の代表的な病気

  1. 心筋梗塞
  2. 心不全
  3. 不整脈

1. 心筋梗塞

心筋梗塞は、動脈硬化によって心臓の血管が詰まることで発生します。心臓は血液を体内に送り出すために働く重要な臓器であり、心筋梗塞によって心筋にダメージが生じると、心臓機能が低下し、重大な合併症が発生する可能性があります。また、心筋梗塞が起きた場合、突然死してしまう場合もあります。

心筋梗塞は、高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が原因の1つであり、運動不足やストレス、タバコなども関与しています。そのため、心筋梗塞を予防するためには、健康的な生活習慣を維持することが非常に重要です。

 したがって心筋梗塞が発生してしまった場合は、急性期の治療が必要となります。急性期の治療は、速やかな診断と迅速な治療が必要であり、そのためには大きな病院での治療が望ましい場合もあります。

 しかし、心筋梗塞にならないようにするにも、心筋梗塞になってしまった方の慢性期においても、運動療法や食事療法が非常に重要です。当院では、患者さん一人一人の状態に応じた食事指導や運動指導を行い、生活習慣病の改善を促すことで、再発を予防することを目指しています。

心臓の病気は完全に治ることは少なく、医師は患者さんとともに人生を歩く必要があります。当院では的確な診断と治療を行い、患者さんの生活の質を向上させることを目指しています。

糖尿病についてはこちら→ 糖尿病

2. 心不全

心不全の原因は古い心筋梗塞や心臓の血管が細くなってしまって心臓に栄養がいかなくなり起こる虚血性心疾患、心臓の各々の仕切り(弁)が機能低下して起こる心不全、さらには心臓の筋肉自体に異常があることで起きる心不全、などがあります。

当院では、息切れやむくみなどの症状がある場合は直ちに心電図や超音波検査を行い、緊急度をチェックします。これによって、患者さんの状態を正確に把握することができます。

息切れやむくみなどの症状があり、心臓の四つの部屋の仕切りである弁に異常がある弁膜症の存在が認められた場合は診断をさらに詳細に行い、大きな病院での手術をお勧めすることとなります。

一方、虚血性心疾患や心臓の筋肉が原因の場合は、よく病状をご理解いただき、薬剤内服や食事指導などによる治療に移行します。多くの場合は大きな病院での治療、検査が必要になりますが、ドブタミン負荷心エコーなどの結果によっては、経過を見ることも可能なこともあります。

心筋症が疑われる場合は、その程度に応じて様々な形のフォローアップが必要になります。

いずれせよ、心不全は患者さんと医師で一丸となって一緒に歩みを進める必要があり、丁寧なフォローアップが必要になります。

3. 不整脈

心臓の伝導系という電気系統の異常により、脈拍が早くなったり遅くなったりしてしまう病気群です。心電図から疑い、ホルター心電図という長くつける心電図を場合によっては数回行い診断をつけてまいります。診断が確定した場合は当院で生活指導や服薬で済む場合もありますが、疾患に応じて大きな病院でのアブレーション治療が必要な場合まであり、幅広い対応が必要になります。