クリニック紹介
当院の診察に関する考え方
当院は、患者様が少しでも元気に長生きしていただきたいというコンセプトのもと、診察を行っております。行政が推奨する健診や人間ドックを含むすべての検査は、患者様が単に検査を受けたいがために受診するはずはなく、自立した健康な時間を過ごすために受けていらっしゃるはずです。しかし、健康を維持するためにどの検査を受けるべきかがはっきりせず、よくわからない人間ドックのチェック表を眺めて困っている方も多いのではと感じております。
当院では、単純な高血圧など、一つの疾患で受診されている患者様に対しても、お一人お一人に必要な検査計画を考え、サポートしてまいります。
例えば、狭心症で通院されている患者様が大腸がんで命を落としてしまっては、治療の意味がありません。その逆も然りです。当院の他のページでも述べておりますように、人は基本的に8割の方ががんか血管病で亡くなります。これらの避けられる疾患を予防し、健康管理に後悔のない医療を提供してまいります。
しかしクリニックの治療計画も、所詮は人間が精一杯考えたものであり、決して完璧なものではありません。時には患者様を失ってしまうこともあり、私たちは一人一人の患者様を失うたびに、スタッフ一同、心から痛みを感じ、私たちにできることはなかったかを振り返りながら、日々診療に向き合っております。その中で、私たちの医療に必要なのは、日々の診療成績を振り返り改善することであり、単に「エビデンス」という言葉のもと、論文の根拠だけに基づいた医療を行うのではなく、実際の診療での治療成績を振り返り、統計的に優れた医療を提供することです。そして最終的には、通院されている患者様の健康な時間を少しでも長く保てるよう努力し、結果として皆様の健康寿命が実際に延びるよう管理してまいります。
まごころや優しさといった無形の価値だけでなく、実際の結果をもって皆様の期待に応えられるよう、私たちはたゆみない努力を続けてまいります。
医療法人理念
・治療が患者様の味方であり、できるだけ快適で優れたものであること
・自分が受けたいと思う医療を提供すること
・正しい医療の結果として、高い患者満足度を誇ること
・そのために必要な知識や技術の更新を怠らないこと
・エビデンスだけではなく、自らの治療成績を振り返り解析し、改善に努めること
・患者様とのコミュニケーションを大切にし、スタッフ間のチームワークを重視すること
クリニックの特徴
当院では2023年4月より、院長が交代し、新たに循環器内科をメインに据えたクリニックに生まれ変わることとなりました。当院院長となる多羅尾健太郎は循環器内科専門医、集中治療専門医、麻酔科専門医、また超音波指導医です。心臓を中心にではありますが、3次医療という高度な医療を中心に、高血圧の外来から、重度の心臓病、またおおよそすべての種類の外科手術の術前、術中管理、心臓移植、肺移植の手術中管理に至るまで、様々な経験を誰よりも幅広く積んで参りました。
近年ではインターネットの普及がすすみ、さらにAIも普及しつつある時代になりました。総合的な診断がより正確で、一般の方にも可能になると思われる中、それでもやはり、当たり前で大切にしなくてはいけないものが見落とされている場合もあります。
それはたとえば、心からの応援であったり、真心だったりすることもあります。これは医学的見地からも大切なことである理由があります。
当院ではエビデンス(論文による結論)や最新の知見は踏まえたうえで、さらに一歩進んだ考え方で、本当の意味で患者さんに味方となる医療を提供してまいります。
医療の本当の教科書は患者さんの言葉や、人生そのものです。私たち自身も常に謙虚に患者さんから学び、知識を集積し、より良い医療に還元してまいります。
一人一人の健康の悩みをできうる限り共有し、より良い人生をきちんと応援することが最終的な目標です。
多羅尾は上記のような幅広い経験があり、誰も答えられない疑問に答えられる可能性があります。どの先生にも答えてもらえなかった医学的な心配がある場合なども、一緒に考えさせていただければ幸いです。