男性の健康管理

男性も女性もライフステージで性ホルモンが変化し、各々管理するべきポイントがやや違います。このページでは男性の健康管理について考えてまいります。

一般的には男性は動脈硬化にまつわる病気の頻度が女性よりも高く、また動脈硬化が始まる年齢も女性よりも高い傾向があります。また心不全といった心疾患において、女性よりも若く発症することが知られております。

例えば高血圧は30歳を過ぎた頃から始まることも多く、女性に比して早い段階での加療が必要な場合があります。

 ちょうどお仕事や環境が忙しい時期と一致しておりますが、動脈硬化疾患の早期の治療介入はより予後を改善することが分かってきており、これらをきちんと行うことはより良い健康な未来を過ごす可能性を上げることとにつながります。

 また、男性更年期は女性更年期と違い明確な定義はありませんが、30歳を迎えてから以降はいつでも起こります。男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)として知られており、イライラ、集中力の低下や筋肉痛、ほてりなど、多岐にわたる症状があります。これらの多くは代謝性疾患、つまりは生活習慣などが原因である場合も多く、私たち医療機関との歩調を合わせた管理や原因検索も大切です。寿命という観点で考えればこれらは体が出す危険へのシグナルでもあり、生活習慣や生活強度を見直すきっかけになることもあります。

また食事、運動コントロールにおいては様々な分野の学問があり、ひとりひとりの生活環境に応じた食事が大切です。各自治体が実施している健診で、高血圧など、医療機関受診を推奨されている場合はきちんと受診しましょう。
がん検診 -横浜市
特定健康診査実施機関一覧 -横浜市

小さなシグナルが大きな改善につながるからこそ、年齢によって毎年の健診が指定されております。健診を行い異常があった場合は、きちんと医療機関を受診されることが、より良い健康につながります。

それぞれお一人ずつ、お仕事などお忙しい中ではありますが、いうまでもなく健康は大切です。すべてが簡単に万全になるというわけではありませんが、将来に貯金するような感覚で、一歩ずつ能動的な健康を目指す手助けができましたら幸いです。診断のつかない症状に困っている場合でも、科が違うことで対処法が見つかる場合もあります。ぜひご相談ください。